ウメJ(apanese Apricot )
投稿者 :リンクプロ on
学名
Prunus mume(別名:Armeniaca mume)
科
バラ科(Rosaceae)
概要
ウメは黄色い小さな果実をつける木で、果実や果汁は食品としても医薬品としても使用されます (100020, 100023, 100029)。
使用歴
古くから食用および医療目的で使用され、伝統医学でも重要な役割を果たしてきました。
使用目的
経口使用
ウメは以下の目的で使用されます:
- 発熱、咳、風邪
- 消化器疾患や感染症(胃食道逆流症(GERD)、Helicobacter pylori感染、消化不良、下痢)
- 不眠症、疲労、C型肝炎、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)
- 更年期症状、首のこり、痛風
- がん、高血圧、心血管疾患の予防
- 解毒、喉の渇き
外用
- 日焼けの治療
- 美容ローションとして
食品としての利用
ウメの果実は乾燥・漬物に加工され、酒類やシロップとしても使用されます。
安全性
安全性が高い可能性
- 処理済みの果実(ピクルスなど)は食品量で使用する場合に安全。
毒性の可能性
- 生の果実は有毒で、シアン配糖体(プルナシン、アミグダリン)を含むため、食用には加工が必要 (13198)。
妊娠中および授乳中
- 信頼できる情報が不足しているため、使用を避ける。
副作用
一般的な影響
- ウメの乾燥果実エキスは比較的耐容性が高いが、胃腸障害や便秘を引き起こす場合があります (100027, 100029)。
- アレルギー反応は稀。
- 生の果実はシアン配糖体による毒性が懸念される。
有効性
胃食道逆流症(GERD)
- ウメを毎日摂取すると、GERDや胃腸運動障害のリスクが低下する可能性がありますが、高齢者やHelicobacter pylori感染者では効果がみられないことも (100020)。
Helicobacter pylori
- 小規模試験ではウメ溶液(Bainiku-ekisu)が感染率を減少させないとされています (100029)。
C型肝炎
- ウメエキス(Misatol ME)を摂取すると、ALTおよびAST値が低下する可能性がありますが、ウイルス負荷や疾患進行への影響は不明 (100023)。
高血圧
- ウメポリフェノール摂取は血圧を下げる効果がないとされています (100021)。
非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)
- ウメエキスの摂取でALTおよびAST値の低下が観察されていますが、合併症リスク低減については不明 (100023)。
さらなる研究が必要です。
投与および使用法
成人用
- C型肝炎、NAFLD: ウメエキス(Misatol ME)6.5gを1日2回、12週間使用 (100023)。
薬物との相互作用
抗凝固薬/抗血小板薬
- ウメの花エキスは抗血小板作用があるため、これらの薬剤と併用すると出血リスクが高まる可能性があります (13199)。
糖尿病治療薬
- ウメ果実エキスが血糖値を低下させる可能性があるため、併用時に低血糖のリスクが増加する可能性があります (100022)。
作用機序
抗菌作用
- ウメはHelicobacter pyloriに対する抗菌効果を持つ可能性がありますが、人間への効果は限定的 (100029)。
抗がん作用
- ウメエキスは細胞死を誘導することで抗がん作用を示す可能性があります (100023, 100025)。
抗ストレス作用
- ウメは更年期症状を緩和する伝統的な使用があります (13201)。
心血管作用
- 血液流動性を高める可能性があります。シトリック酸やマリック酸が関与していると考えられます (13198)。
肝保護作用
- 抗酸化作用および抗炎症作用により、肝臓酵素値を改善する可能性があります (100027)。
低血糖作用
- 動物モデルで血糖値を調整する作用が示されています (100022)。
低脂血作用
- LDLコレステロールおよびトリグリセリドを低下させる可能性があります (100027)。
分類
- 抗血小板薬
- 抗酸化剤
- 低血糖作用剤
References
See Monograph References
この投稿をシェアする
- タグ: サプリメント