オリーブオイル (Olive Oil)
投稿者 :リンクプロ on
概要
オリーブオイルは、地中海地域、アフリカ、アジアに自生するオリーブの果実から抽出されます。主に料理に使用されるほか、健康効果を期待して医療目的にも利用されることがあります(92244, 92252)。
安全性
-
おそらく安全:
オリーブオイルを食品として摂取する場合、または適切に使用する場合。多くの研究で1日約28グラム(約2テーブルスプーン)までの摂取が安全であることが示されています(2219, 2223, 3362)。外用の場合:
適切に使用されれば安全と考えられています(3276, 24372, 108323)。 -
妊娠および授乳中:
食品中の通常の量で使用する場合は安全と考えられます。薬用量については信頼できる情報が不足しています。
副作用
-
一般的な副作用:
オリーブオイルは経口および外用のいずれでも良好に耐容されます。 -
よく見られる副作用:
- 経口使用: 吐き気が稀に報告されています。
- 外用使用: 接触性皮膚炎が稀に発生することがあります。
効果
おそらく有効
-
乳がん予防:
食事中のオリーブオイルの摂取量が多いほど、乳がんのリスクが低下することが示唆されています。 -
心血管疾患(CVD):
オリーブオイルは、CVDの一次予防においてわずかな効果があることが示唆されています。ただし、二次予防の研究結果は限られており、一貫性がありません。 -
便秘:
経口摂取で便秘を軽減する効果があります。 -
糖尿病:
食事中のオリーブオイル摂取量の増加は、糖尿病の発症リスクを低下させ、2型糖尿病患者の血糖管理を改善する可能性があります。 -
高血圧:
食事にオリーブオイルを加えることで血圧を下げる効果があるかもしれません。
おそらく無効
-
肥満:
オリーブオイルは、肥満の人々の体脂肪やBMI改善には効果がないとされています。 -
中耳炎:
オリーブオイルの耳への適用は、子供の中耳炎による痛みを軽減しないようです。
信頼できる証拠が不十分
オリーブオイルの以下の用途に対する有効性を評価するには、さらなる研究が必要です:
-
がん予防:
胃がん、大腸がん、膵臓がんなどへの影響。 -
骨粗鬆症:
骨密度や骨折リスクへの影響。 -
うつ病:
気分改善や症状緩和への効果。
用法と投与量
-
成人:
- 心血管疾患予防: 食事にオリーブオイルを追加し、1日約28グラム(約2テーブルスプーン)の摂取が推奨されます。
- 便秘: 便秘改善には1日5-10 mLのオリーブオイルを経口摂取することが一般的です。
-
外用:
適切な量を患部に塗布。
相互作用
-
薬物との相互作用:
- 抗高血圧薬: オリーブオイルは血圧を下げる効果があるため、抗高血圧薬との併用で過剰な血圧低下が起こる可能性があります。
-
サプリメントとの相互作用:
- 降圧効果を持つハーブやサプリメント: 同様の理由で注意が必要です。
作用機序
-
抗炎症作用:
オリーブオイルに含まれるオレイン酸とフェノール化合物が、炎症を抑制し、心血管の健康をサポートするとされています。 -
抗酸化作用:
オリーブオイルにはヒドロキシチロソールやタイロソールなどの抗酸化物質が含まれ、体内のフリーラジカルを除去する働きがあります。 -
心血管保護作用:
オリーブオイルは、LDLコレステロールの酸化を抑制し、血管の健康を維持する効果があるとされています。
注意事項
オリーブオイルは、食品として摂取する際に多くの健康効果を提供します。ただし、医薬品として使用する際は、適切な用量や使用方法について医師や専門家に相談することを推奨します。
References
See Monograph References
この投稿をシェアする
- タグ: サプリメント