スコッチシスル(Scotch Thistle)
投稿者 :リンクプロ on
学名
Onopordum acanthium
科
キク科(Asteraceae)
⚠ 注意:ミルクシスル(Milk Thistle)およびエニシダ(Scotch Broom)とは別の植物です。
その他の一般名
- スコッチシスル
- オノポルドウム(Onopordum)
- シスル(Thistle, アザミの一種)
概要
スコッチシスルは トゲのある葉を持つアザミの一種 で、アジアやヨーロッパ原産 ですが、現在は 北アメリカ、南アメリカ、オーストラリア にも広がっています(参考文献: 97865,97866)。
用途(人々はこれを何に使うか)
経口摂取
- 心臓刺激剤(Cardiac stimulant)
- がん(Cancer)
- 潰瘍(Ulcers)
- 発熱(Fever)
- 泌尿生殖器疾患(Urogenital diseases)
安全性
信頼できる安全性情報が不足
- スコッチシスルの安全性に関する十分な研究は行われていない。
妊娠・授乳中:使用を避ける
- 妊娠・授乳中の安全性に関する情報が不足しているため、使用を避けることが推奨される。
副作用
全般
- これまでに報告された副作用はない。
- ただし、安全性評価が十分に行われていないため、慎重に使用すべき。
有効性
スコッチシスルの有効性についての信頼できる証拠は 不足している。
推奨用量と使用方法
スコッチシスルの標準的な用量や製剤情報は 不明 であり、使用は推奨されない。
薬物との相互作用
- 既知の薬物相互作用は報告されていない。
サプリメントとの相互作用
- 既知のサプリメント相互作用は報告されていない。
特定の健康状態との相互作用
⚠ 交差アレルギー(Cross-Allergenicity):
- キク科(Asteraceae)アレルギーを持つ人は、スコッチシスルに対してアレルギー反応を起こす可能性がある。
- 特にブタクサ(Ragweed)、マリーゴールド(Marigold)、デイジー(Daisy)、ミルクシスル(Milk Thistle)にアレルギーがある人は注意が必要。
作用機序(メカニズム)
対象部位
- 使用される部分:地上部(Aerial parts)
-
主な成分:
- フラボノイド(Flavonoids)
- フェノール酸(Phenolic acids)
- リグナン(Lignans)
- ステロール(Sterols)
- セスキテルペン(Sesquiterpenoids)
- トリテルペン(Triterpenoids)
抗菌作用(Anti-bacterial effects)
- 伝統的に抗菌作用があるとされる。
- セスキテルペンラクトン「オノポルドピクリン(Onopordopicrin)」が抗菌活性に関与している可能性(参考文献: 97865)。
抗炎症作用(Anti-inflammatory effects)
- 試験管内(in vitro)研究で、スコッチシスル抽出物がシクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)の発現と活性を抑制し、一酸化窒素(NO)の生成を抑えることが確認された(参考文献: 97866)。
- 有効成分はリグナン、フラボノイド、セスキテルペンである可能性。
結論
✔ 伝統的に心臓刺激、抗菌、抗炎症作用があるとされる
✔ 抗菌作用や抗炎症作用の可能性があるが、臨床研究は不足
✔ キク科アレルギーを持つ人は注意が必要
✔ 妊娠・授乳中の使用は避けるべき
⚠ 注意:スコッチシスルの医療用途については、十分な研究が行われていないため、慎重に扱うべきです。
References
See Monograph References
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- タグ: サプリメント