トロナドラ(Tronadora)

投稿者 :リンクプロ on

■ 学名
Tecoma stans(テコマ・スタンス)

■ 科名
ノウゼンカズラ科(Bignoniaceae)

■ その他の一般的な名称
特になし


概要

トロナドラは、黄色いラッパ状の花細長い葉を持つ観賞用低木です。
インドや中南米では、糖尿病や消化器系疾患に対する民間薬として使われることがあります。


安全性

情報不足(Insufficient Reliable Information)
ヒトでの安全性データが不十分です。

妊娠・授乳中:情報不足
使用を避けるべき。


副作用

一般的には不明
・ただし、皮膚塗布でアレルギー性皮膚炎が報告されています。


効果(信頼できる十分なデータなし)

糖尿病(2型)
トロナドラ100mg+Guazuma ulmifolia 300mg(1日3回、90日)で、
 空腹時血糖値とHbA1cがわずかに改善したという
小規模臨床試験
があります。
 → ただし、トロナドラ単独での効果は不明

※その他、効果に関する十分なエビデンスはありません。


用法・用量

成人(経口)
標準的な用量は不明


相互作用

【薬との相互作用】

糖尿病薬(中程度注意)
 → 血糖値を下げる作用の相乗効果で低血糖リスク

【サプリ・ハーブとの相互作用】

血糖降下作用ハーブ・サプリ(ギムネマ、朝鮮人参、フェヌグリークなど)
 → 低血糖リスク


過剰摂取・毒性情報

マウス急性毒性試験(LD50)5000mg/kg以上
28日間投与で500mg/kg以下では異常なし
高用量では肝酵素異常、血糖低下、血小板減少、白血球減少が見られた。


機能・作用メカニズム

【使用部位】
葉、茎、花、根

【成分】
アルカロイド(テコミン、テコスタミン)
フラボノイド(ルテオリン、アピゲニン、クリソエリオール)
タンニン、サポニン、フィトステロール、クマリン、トリテルペン、アントラキノン、フェノール類

【主な作用】

  1. 抗糖尿病作用(不確定)
     ・一部動物研究で血糖低下、他では効果なしむしろ上昇など結果がバラバラ
     ・膵リパーゼ阻害により脂質吸収抑制→インスリン抵抗性改善仮説あり。

  2. 抗炎症作用
     ・フラボノイドによるプロスタグランジン合成抑制(動物研究)

  3. 抗菌作用
     ・大腸菌、枯草菌に対する抗菌活性(試験管内)

  4. 降圧作用(動物研究)

  5. 脂質低下作用(動物研究)
     ・コレステロール、トリグリセリド低下


注意事項まとめ

ヒトでのデータが少ないため、効果・安全性ともに不明
糖尿病治療中の方は低血糖に注意
妊娠・授乳中は避ける
皮膚炎などアレルギー反応の可能性


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