ベロニカ(Veronica)

投稿者 :リンクプロ on

  • 学名: Veronica officinalis
  • 科: ゴマノハグサ科 (Scrophulariaceae)

⚠️ 注意: ブラックルート(Black Root)やバグルウィード(Bugleweed)とは異なるため、混同しないようにしてください。
⚠️ 注意: 他のベロニカ属の種(Veronica allionii, Veronica chamaedrys など)とも区別する必要があります(18)。


概要(Overview)

ベロニカは、呼吸器系、消化器系、肝臓、腎臓、下部尿路の病気や不快感の治療に用いられるハーブ


+ 人々の使用目的(People Use This For)

① 経口摂取

  • 呼吸器疾患(気管支炎、咳、痰)
  • 消化器疾患(胃の不調、食欲不振)
  • 肝臓・腎臓・下部尿路疾患
  • 痛風(Gout)
  • 関節炎(Arthritis)
  • リウマチ性疾患(Rheumatic complaints)
  • 脾臓の病気
  • スコフルロシス(Scrofulosis: 結核性リンパ節炎)
  • 食欲増進・強壮(Appetite stimulant & tonic)
  • 発汗促進(Induce sweating)
  • 神経の興奮緩和(Nervous irritation)
  • 血液浄化("Blood purification")
  • 代謝促進(Promotion of metabolism)

② 外用(皮膚・粘膜への適用)

  • うがい薬(口腔・咽頭粘膜の炎症の緩和)
  • 足の発汗抑制
  • 傷の治癒促進
  • 慢性的な皮膚疾患(湿疹、皮膚潰瘍など)
  • かゆみの緩和

安全性(Safety)

経口摂取(LIKELY SAFE)

  • 食品に含まれる量であれば安全(GRAS: 米国で一般に安全と認められている)(4912)。

薬用量での使用(POSSIBLY SAFE)

  • 適切な用量であれば安全と考えられる(12)。

外用(TOPICAL)

  • 薬用量の外用使用に関する信頼できる情報が不足している。

妊娠・授乳中(PREGNANCY AND LACTATION)

  • 信頼できる情報がないため、使用を避けるべき。

副作用(Adverse Effects)

  • 現在、報告されている副作用はない。

効果(Effectiveness)

  • ベロニカの有効性に関する信頼できる情報は不足している。

投与量 & 使用方法(Dosing & Administration)

成人(Oral: 経口)

① 去痰薬(Expectorant)

  • ベロニカ茶 1杯(1.5gの細かく刻んだ地上部を150mLの熱湯に10分間浸し、濾す)を1日2~3回飲むのが一般的な使用法(18)。

成人(Topical: 外用)

② 湿疹・潰瘍・傷の洗浄・湿布

  • ベロニカの地上部を一握り(約10g)を1Lの水で10分間煮沸し、洗浄または湿布として使用(18)。

相互作用(Interactions)

薬物との相互作用

  • 現在、知られている相互作用はない。

サプリメントとの相互作用

  • 現在、知られている相互作用はない。

疾患との相互作用

① 胃潰瘍(GASTRIC ULCERS)

  • ベロニカはNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)による潰瘍の保護作用がある可能性がある(4010)。
  • 胃粘膜の再生を促進する可能性が示唆されている。

薬理作用(Mechanism of Action)

一般的な特性

  • ベロニカの有効成分は地上部分(葉・茎・花)に含まれる。
  • NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)による潰瘍に対する保護作用が報告されている。
  • 胃粘膜の再生を促進する可能性がある(4010)。

結論(Summary)

食品に含まれる量であれば安全だが、薬用量の使用についてはさらなる研究が必要。
呼吸器疾患、消化器疾患、肝臓・腎臓の健康維持、関節炎、痛風、血液浄化、代謝促進などに伝統的に使用されている。
慢性皮膚疾患、傷の治癒促進、口腔粘膜の炎症などに外用として使用されることがある。
去痰薬としての使用にはハーブティーが一般的。
胃潰瘍の保護作用が示唆されている。
副作用は特に報告されていないが、妊娠・授乳中の使用は避けるべき。

References

See Monograph References

 


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