アメリカのアレルギー成分表示

投稿者 :リンクプロ on

アメリカでは、食品ラベルの表示に関してFDA(Food and Drug Administration、アメリカ食品医薬品局)が厳格な規制を設けています。これらの規制の主な目的の1つは、消費者が自分のアレルギーに対応した食品選択を可能にすることです。

アメリカにおけるアレルギー表示義務のある成分は、米国で一般的にアレルギー反応を引き起こす可能性が高いとされる「主要9つのアレルゲン」に基づいています。それらは次のとおりです: 乳製品、卵、魚、甲殻類(エビ、カニ、ロブスターなど)、木の実(アーモンド、ウォールナッツ、カシューナッツなど)、ピーナッツ、小麦、大豆、ゴマです。

2004年に成立した「Food Allergen Labeling and Consumer Protection Act(食物アレルゲン表示及び消費者保護法)」により、これらのアレルギー物質が食品に含まれている場合、その事実を消費者に明確に知らせることが必須となりました。また、その原材料が食品にどれだけ含まれているかは関係なく、一部でも含まれている場合は表示が必要です。

表示は通常、製品の成分リストの末尾に、「Contains」の後に続けて記載されます。例えば、「Contains wheat, milk, and almonds」といった形でです。また、成分リスト内で直接アレルゲンの成分を括弧内に記述する方法もあります。例えば、「Enriched flour (wheat flour, malted barley, niacin, reduced iron, thiamine mononitrate, riboflavin, folic acid)」のように表示されます。

これらの表示は、特に食物アレルギーを持つ人々にとって、食品選択をする上で重要な情報となります。したがって、アレルギー表示義務は、消費者保護の観点から非常に重要な役割を果たしています。アレルギーを持つ消費者が安全に食品を選ぶことができるよう、またそのために製造業者が適切な表示を行うことを確保するためのものなのです。

アレルギーリサーチグループ


この投稿をシェアする



← 投稿順 新着順 →