シロダーラ(Shirodhara)
投稿者 :リンクプロ on
注意事項(CAUTION)
- シロダーラはアーユルヴェーダ医学の技法の一つであるが、アーユルヴェーダ全体と混同しないこと。
概要(Overview)
- シロダーラは、アーユルヴェーダにおけるリラクゼーション療法の一つで、「シロ(頭)」と「ダーラ(流れ)」の意味を持つ。
- 患者は仰向けに横たわり、額に一定の流れで温かい液体を垂らし続けることで、心身のリラックスを促す。
- 現在では、北米のデイスパ(Day Spa)などでも人気のある施術となっている。
安全性(Safety)
✅ おそらく安全(POSSIBLY SAFE)
- 臨床研究において、最大21日間のシロダーラ施術が安全に行われたと報告されている。
⚠ 妊娠・授乳中の使用(PREGNANCY AND LACTATION)
- 安全性に関する十分な情報はないが、適切に使用される限り問題はないと考えられる。
副作用(Adverse Effects)
✅ 一般的には耐容性が高い(well tolerated)。
🚨 報告された副作用なし。ただし、安全性評価が十分に行われていないため注意が必要。
効果の有効性(Effectiveness)
📌 信頼できる十分な証拠がない(INSUFFICIENT RELIABLE EVIDENCE)
- アレルギー性鼻炎(Allergic rhinitis, Hay fever)
- 不安症(Anxiety) → 他のアーユルヴェーダ療法と併用しても効果がないとする小規模研究あり。
- 注意欠陥・多動性障害(ADHD)
- 認知機能(Cognitive function)
- 難聴(Hearing loss)
- 高血圧(Hypertension)
- 不眠症(Insomnia)
🚨 これらの用途に関する臨床的な有効性は確認されておらず、さらなる研究が必要。
施術方法(Administration / Application)
🔹 施術の流れ
- 患者は仰向けに横たわる。
- リラックスした環境で、温めた液体を額の上部に一定の流れで垂らし続ける。
- 液体は額の中心(「第三の目」とされる部位)に向けて約3インチ(約7.5cm)の高さから均一に注がれる。
- 施術時間は30~45分が一般的。
- 治療目的に応じて、数日~数週間にわたり施術が行われる。
🔹 使用される液体の種類
- 水(Water)
- 各種オイル(Sesame oil, Herbal oils)
- バターミルク(Buttermilk)
- ココナッツウォーター(Coconut water)
- その他の薬草液(Medicated or non-medicated liquids)
理論・作用機序(Theory / Mechanism of Action)
シロダーラの意味
- シロ(Shiro)= 頭部
- ダーラ(Dhara)= 流れ
- 直訳すると「頭への流れ」を意味する。
アーユルヴェーダにおける位置づけ
- シロダーラは「ウルドワ・ジャトルガタ・ヴィカーラ(Urdhwa Jatrugata Vikaras)」、つまり「鎖骨より上に関連する疾患」の治療法として位置づけられる。
期待される効果
- 血行促進(Improved circulation)
- リラクゼーション(Relax the body & mind)
- ストレス軽減(Stress reduction)
結論
✅ シロダーラは、ストレス軽減やリラクゼーションを目的としたアーユルヴェーダ療法である。
✅ 臨床的な有効性は十分に証明されていないが、リラクゼーション目的での利用には価値がある可能性がある。
✅ 安全性は比較的高いと考えられるが、妊娠中や重篤な疾患のある人は慎重に行うべき。
この投稿をシェアする
- タグ: サプリメント