タマリンド(Tamarind)
投稿者 :リンクプロ on
学名
Tamarindus indica(別名:Tamarindus occidentalis, Tamarindus officinalis)
科名
マメ科 (Fabaceae/Leguminosae)
注意事項
⚠ タマリンド(Tamarind)は、ガルシニア(Garcinia, Malabar Tamarind)とは異なる植物であり、混同しないように注意が必要です。
概要
タマリンドは、熱帯アフリカと南アジアが原産の樹木であり、観賞用としても栽培されています。
特に果肉(パルプ)は、アジア料理で広く使用されており、甘酸っぱい風味が特徴です。
安全性
✅ おそらく安全(LIKELY SAFE)
-
食品の範囲内での経口摂取(Oral, Food Amounts)は安全であり、
米国FDAによってGRAS(Generally Recognized as Safe)として認定。
⚠ おそらく安全(POSSIBLY SAFE)
-
タマリンド種子多糖類(Tamarind Seed Polysaccharide)1%を含む点眼液(Eye Drops)
1日4〜5回、3か月間使用した場合に安全と考えられる。
❌ 十分な情報がない(INSUFFICIENT RELIABLE INFORMATION)
- 食品を超える量での経口摂取の安全性は不明。
⚠ 妊娠・授乳中の安全性(PREGNANCY AND LACTATION)
❌ 食品量を超える摂取は避けるべき。
副作用
✅ 食品レベルでの摂取では、副作用の報告はない。
✅ 医薬品レベルの摂取でも、副作用は報告されていない。
⚠ ただし、安全性の詳細な評価は行われていない。
効果と有効性
✅ おそらく有効(POSSIBLY EFFECTIVE)
-
ドライアイ(Dry Eye):
- タマリンド種子多糖類(Tamarind Seed Polysaccharide)抽出物を含む点眼液は、ドライアイの管理に役立つ可能性がある。
-
フッ素症(Fluorosis):
- タマリンドは尿中フッ化物の排泄を増加させるが、フッ素症の症状改善に有効かどうかは不明。
❌ おそらく無効(POSSIBLY INEFFECTIVE)
-
早漏(Premature Ejaculation):
- タマリンド種子粉末は早漏の改善に効果がないとされる。
❌ 十分な科学的証拠がなく評価できない(INSUFFICIENT RELIABLE EVIDENCE to RATE)
- 風邪(Common Cold)
- 便秘(Constipation)
- 腸内寄生虫感染(Intestinal Parasite Infection)
- 膝の痛み(Knee Pain)(他の成分との併用でのみ評価されている)
- 肝疾患(Liver Disease)
- 変形性関節症(Osteoarthritis)(他の成分との併用でのみ評価されている)
➡ これらの用途についての有効性は不明であり、さらなる研究が必要。
用法・用量
✅ 成人(経口摂取)
- 研究が限られているため、標準的な摂取量は不明。
✅ 成人(点眼液)
-
タマリンド種子多糖類(Tamarind Seed Polysaccharide)1%を含む点眼液:
- 1日4〜5回、最大3か月間使用可能。
相互作用
⚠ 薬との相互作用(MODERATE INTERACTION, Be Cautious)
-
糖尿病治療薬(Antidiabetes Drugs):
- タマリンド種子抽出物は血糖値を下げる可能性があり、糖尿病治療薬と併用すると低血糖を引き起こす可能性がある。
-
アスピリン(Aspirin):
- タマリンド果実抽出物はアスピリンの作用と副作用を増強する可能性がある。
-
イブプロフェン(Ibuprofen):
- タマリンド果実抽出物はイブプロフェンの作用と副作用を増強する可能性がある。
⚠ サプリメントとの相互作用
-
低血糖作用のあるハーブ・サプリメント(Hypoglycemic Herbs & Supplements)
- タマリンドと併用すると、血糖値が下がりすぎる可能性がある。
⚠ 健康状態との相互作用
-
手術前後(Perioperative)
- 抗血小板作用の可能性があるため、手術前の使用には注意が必要。
過剰摂取(Overdose)
❌ 過剰摂取時の症状や治療法に関する十分な情報はありません。
作用機序(Mechanism of Action)
✅ 適用部位:種子、部分的に乾燥させた果実や莢(Pod)
💡 主な有効成分:
- アルカロイド(Alkaloids)
- 配糖体(Glycosides)
- アントラキノン(Anthraquinones)
- フェノール化合物(Phenolic Compounds)
- リンゴ酸(Malic Acid)
- 酒石酸(Tartaric Acid)
- ペクチン(Pectin)
- タンパク質、ビタミン、ミネラル、糖類(アラビノース、キシロース、ガラクトース、グルコース)
- 精油(Volatile Oil)(メチルサリチル酸、サフロール)
💊 期待される生理機能: 1️⃣ 抗炎症作用(Anti-inflammatory Effects)
- タマリンドのポリフェノールは抗酸化作用を持ち、筋骨格系の炎症を軽減する可能性。
2️⃣ 抗糖尿病作用(Antidiabetic Effects)
- タマリンド果実抽出物はα-アミラーゼとα-グルコシダーゼを阻害し、食後の血糖上昇を抑制する可能性。
3️⃣ 抗菌・抗真菌作用(Antimicrobial & Antifungal Effects)
- タマリンドエキスは、大腸菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、カンジダ属真菌に対する抗菌活性を持つ。
4️⃣ 整腸作用(Laxative Effects)
- 果肉には穏やかな下剤作用があるが、加熱すると失われる。
まとめ
✅ 食品の範囲内での摂取は安全。
✅ ドライアイには点眼液が有望。
⚠ アスピリンやイブプロフェンとの併用に注意。
⚠ 糖尿病治療薬との併用で低血糖のリスクあり。
❌ 手術前後の使用には注意。
❌ 有効性に関する研究が不足しており、さらなる臨床試験が必要
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- タグ: サプリメント