ターキーコーン(Turkey Corn)

投稿者 :リンクプロ on

■ 学名
Dicentra cucullaria(ディケントラ・ククラリア)

■ 科名
ケシ科(Fumariaceae)

■ その他の一般的な名称
特になし


概要

ターキーコーンは、アメリカ合衆国およびカナダ原産の植物です。
乾燥させた球根部分が、伝統的に以下の用途で用いられてきました。

  • 消化器系不調
  • 月経異常
  • 泌尿器系疾患
  • 皮膚疾患(発疹など)

安全性

おそらく危険(POSSIBLY UNSAFE)
経口摂取で危険性の可能性があります。
・**含有成分ビククリン(bicuculline)**が、**中枢神経に影響(GABA拮抗・痙攣誘発)**し、中毒症状を起こす可能性があります。

妊娠・授乳中:「おそらく危険」
使用を避けるべき。


副作用

報告例なし
・ただし、安全性に関する十分な研究は行われていません


効果(信頼できる十分なデータなし)

消化器系不調
月経異常
泌尿器系疾患
皮膚疾患(発疹など)

※いずれも、有効性を示す科学的根拠は不十分です。


用法・用量

成人(経口)
研究不足で標準的な用量は不明


相互作用

【薬との相互作用】

リチウム(中程度注意)
 → 利尿作用によりリチウム排泄低下→血中濃度上昇の可能性

【サプリ・ハーブとの相互作用】

報告なし


過剰摂取・毒性情報

情報不足


機能・作用メカニズム

【使用部位】
乾燥させた球根(根茎)

【主成分】
イソキノリンアルカロイド(ビククリン、コルルミン、プロトピン、クリプトピン、クラリンなど)

【主な作用】

  1. 利尿作用(伝統的に考えられている)
  2. 中枢神経作用(GABA拮抗)
     ・ビククリンGABA受容体拮抗→痙攣誘発作用あり(理論上、中毒の可能性)

注意事項まとめ

毒性リスクあり(GABA拮抗→痙攣誘発)
妊婦・授乳婦は使用禁止
伝統的使用例はあるが、科学的データは不足
リチウム服用中は注意


ターキーコーンは伝統的に使われてきたハーブですが、
有効性も安全性も十分な証拠がなく、中枢神経系への毒性リスクも指摘されているため、
現代では積極的に使うことは推奨されない植物です。


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