トゥースト クラブモス(Toothed Clubmoss)
投稿者 :リンクプロ on
■ 学名
Huperzia serrata(別名:Lycopodium serrata)
■ 科名
ヒカゲノカズラ科(Lycopodiaceae)
■ 注意
トゥースト クラブモスと、「ヒューペルジンA(Huperzine A)」は区別してください。ヒューペルジンAは本植物から抽出される特定の成分です。
■ 概要
トゥースト クラブモスは植物で、医療用途に用いられています。また、ヒューペルジンAという成分の原料としても知られています。
■ 使用例(伝統的・現代的)
経口で以下の目的で使用されています。
・アルツハイマー病
・記憶障害
・統合失調症
・発熱
・炎症
・出血
・月経不順
・利尿剤として
■ 安全性
△ 安全性に関する信頼できる情報は不足
ヒューペルジンAに関しては一部研究がありますが、トゥースト クラブモスそのものについては十分なデータがありません。
× 妊娠・授乳中
安全性に関する信頼できる情報がないため、使用を避けてください。
■ 副作用
◎ 一般的には報告なし
ただし、十分な安全性評価が行われていません。
× ヒューペルジンA摂取時(植物に含まれる成分)
・めまい
・吐き気
・発汗
■ 効果(科学的根拠不足)
現時点で、トゥースト クラブモスの効果について信頼性のあるデータはありません。
■ 用法・用量
【成人・経口】
一般的な推奨用量は確立されていません。
■ 標準化・製剤
標準化された製品情報は不足しています。
■ 相互作用
◎ 抗コリン薬との相互作用(注意)
・抗コリン薬(例:スコポラミン)の効果を減弱させる可能性
◎ コリン作動薬との相互作用(注意)
・アセチルコリンエステラーゼ阻害作用を持つため、コリン作動薬との併用で副作用が増強する可能性
■ 過剰摂取
毒性情報は不十分であり、過剰摂取時の具体例は不明です。
■ 薬物動態(体内での動き)
データ不足
■ 作用機序
◎ 主成分
・ヒューペルジンA(Huperzine A)
・その他ヒューペルジン類アルカロイド
◎ 神経系への作用
ヒューペルジンAは、可逆的アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤です。
血液脳関門を通過し、脳内でアセチルコリン分解を抑制し、記憶改善やアルツハイマー病に効果が期待されています。
◎ 動物実験における効果
記憶改善作用が報告されています。
■ 市販製品例
・ヒューペルジンA配合サプリメントに用いられている場合がある。
■ 結論
・トゥースト クラブモスそのものに関する科学的根拠は不十分。
・主要成分ヒューペルジンAには記憶改善などで注目されるものの、副作用や相互作用に注意が必要。
・妊娠・授乳中や安全性が不明確な状況では使用を避けるべきです。
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- タグ: サプリメント