ワフー(Wahoo)
投稿者 :リンクプロ on
学名
Euonymus atropurpureus
科名
ニシキギ科(Celastraceae)
注意事項
以下の植物と混同しないように注意:
Arrowroot(クズウコン)、Arum(アラム属)、Burning Bush(ニシキギ)、Cassava(キャッサバ)、Kudzu(クズ)、Zedoary(ガジュツ)
概要
ワフー(Wahoo)は、ヨーロッパニシキギ(Euonymus europaeus)と混同しないように注意が必要です (18)。
伝統的な用途
ワフーの根皮は、以下の目的で経口摂取されてきました。
- 消化不良の改善
- 胆汁の分泌促進
- 緩下剤(便秘改善)
- 利尿剤
- 強壮剤(トニック)
安全性
⚠ 経口摂取すると「おそらく危険」
- ワフーの樹皮、種子、果実は毒性があると考えられており、摂取には注意が必要。
- 36個の果実を摂取すると致命的となる可能性がある (18)。
- 有毒成分は特定されていない (17)。
妊娠・授乳中の使用
⚠ 経口摂取すると「おそらく危険」(18)
副作用
一般的な副作用
⚠ ワフーは有毒と考えられている (17)。
⚠ 種子を摂取すると、数時間以内に以下の症状が現れる可能性がある。
- 激しい胃腸障害(下痢、嘔吐、腹痛)
- 血便を伴う下痢
- 発熱
- 呼吸困難
- 循環器系の問題(血圧低下など)
- 意識混濁、昏睡(昏迷状態と興奮状態を繰り返す)
- 痙攣(顎の筋肉の硬直を伴う強直間代性発作)
有効性
ワフーの効果に関する信頼できる十分な情報はありません。
用量と使用方法
成人の推奨用量
- 研究データが限られており、標準的な用量は不明。
薬との相互作用
ジゴキシン(Digoxin, Lanoxin)
⚠ 併用禁止(重大な相互作用)
- ワフーに含まれる成分が強心配糖体と似た作用を持つため、心毒性のリスクが高まる。
- 心臓の働きに影響し、不整脈のリスクが増大する可能性がある (2)。
利尿薬(Diuretics)
⚠ 併用に注意(中程度の相互作用)
- カリウム排出を促進する利尿薬(フロセミド、クロロチアジドなど)と併用すると、カリウム欠乏による心毒性のリスクが高まる (506)。
- 該当する利尿薬:
- クロロチアジド(Diuril)
- クロルタリドン(Thalitone)
- フロセミド(Lasix)
- ヒドロクロロチアジド(HCTZ, Hydrodiuril, Microzide)
マクロライド系抗生物質
⚠ 併用に注意(中程度の相互作用)
- 心毒性のリスクが高まる可能性がある (17)。
キニーネ(Quinine)
⚠ 併用に注意(中程度の相互作用)
- 心毒性のリスクを高める可能性がある (506)。
刺激性下剤(Stimulant Laxatives)
⚠ 併用に注意(中程度の相互作用)
- ワフーの下剤作用と相乗効果が生じ、カリウム欠乏による心毒性のリスクが増大する可能性がある (2)。
テトラサイクリン系抗生物質
⚠ 併用に注意(中程度の相互作用)
- 心毒性のリスクを高める可能性がある (17)。
サプリメントとの相互作用
カフェインを含むハーブ・サプリメント
⚠ 併用に注意
- ワフーにはカフェインが含まれており、他のカフェイン含有製品と併用すると副作用のリスクが増大する。
- 該当するもの:コーヒー、紅茶、緑茶、マテ茶、コーラなど。
強心配糖体を含むハーブ
⚠ 併用禁止(禁忌)
- 強心作用が重複し、心毒性のリスクが高まる。
- 該当するハーブ:
- ブラックヘレボル(Black hellebore)
- ジギタリス(Digitalis leaf)
- スズラン(Lily of the Valley roots)
- オレアンダー(Oleander leaf)
- ストロファンツス(Strophanthus seeds)
スギナ(Horsetail)・甘草(Licorice)
⚠ 併用に注意
- 過剰使用によりカリウム欠乏が進み、心毒性リスクが増大する可能性がある (19)。
刺激性下剤を含むハーブ
⚠ 併用に注意
- ワフーと併用すると下剤作用が強まり、カリウム欠乏のリスクが増加。
- 該当するハーブ:
- アロエ(Aloe)
- センナ(Senna)
- ルバーブ(Rhubarb)
- イエロードック(Yellow dock)
健康状態との相互作用
消化器系疾患(Gastrointestinal Conditions)
- 詳細なデータなし
ワフーを含む市販製品
- カナダ保健省承認製品を表示(詳細情報なし)
作用機序(Mechanism of Action)
- 使用される部位:幹、根皮、果実。
- 種子には「強心配糖体(cardenolides)」が含まれる。
- 幹、根皮、果実には、アルカロイド、カフェイン、テオブロミンが含まれる (18)。
- 胆汁の分泌促進、緩下作用を持つが、大量摂取で心臓に影響を及ぼす可能性がある (18)。
まとめ
🚨 ワフーは毒性があり、安全性が確立されていないため、使用は推奨されない。
🚨 特に心臓、腎臓、消化器系の疾患がある人は使用を避けるべき。
🚨 薬やサプリメントとの相互作用が多いため、医師の相談なしに使用しないこと。
References
See Monograph References
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- タグ: サプリメント