ウィンターセイボリー(Winter savory)

投稿者 :リンクプロ on

学名 Satureja montana; Satureja obovata(別名 Calamintha montana

科名 シソ科(Lamiaceae/Labiatae)

注意 ウィンターセイボリーはサマーセイボリー(Summer Savory)とは異なる植物です。


概要

ウィンターセイボリーは南ヨーロッパ、地中海地域、バルカン半島原産の植物であり、伝統的な薬草として使用されています。


用途

経口使用 ウィンターセイボリーは以下の症状の治療に使用されてきました。

  • 男性の性的機能障害(早漏を含む)

  • 腸の不調(けいれん、消化不良、下痢、吐き気、鼓腸、喉の痛み)

  • 強壮剤

  • 去痰剤

製造業での使用

  • ウィンターセイボリーのオレオレジン(精油)は香料として使用されます。

  • ウィンターセイボリーの葉も香料として使用されます。


安全性

ウィンターセイボリーは、食品に含まれる一般的な量を経口摂取する場合、安全であると考えられています(GRAS認定)。

医療目的での使用

  • ウィンターセイボリーを医療目的で使用した場合の安全性に関する十分な情報はありません。

  • 妊娠・授乳中の使用:信頼できる情報がないため、使用は避けるべきです。


副作用

現在のところ、食品として使用される範囲では副作用の報告はありません。しかし、医療目的での安全性に関する詳細な評価は行われていません。


効果

信頼できる証拠が不十分

早漏の治療

  • ウィンターセイボリー、チャンカピエドラ、トリブラス、カルダモン、トリプトファン、ナイアシン、チアミン、ビタミンCおよびB6を含む製品(Eiacumev, Farmaceutica MEV)を3か月間服用した男性を対象にした予備的な臨床研究では、膣内射精潜時が約30秒延長することが確認されました。

  • ただし、これがウィンターセイボリー単独の効果か、他の成分の影響によるものかは不明です。

  • また、30秒の延長が生活の質にどの程度の影響を与えるかは不明です。

さらなる証拠が必要です。


用法・用量

成人

  • 研究が限られているため、適切な投与量に関する情報はありません。

標準化と製剤

  • ウィンターセイボリーの標準化に関する信頼できる情報は不十分です。


薬物相互作用

リチウム(Lithium)

  • 相互作用レベル:中程度(注意が必要)

  • ウィンターセイボリーは利尿作用を持つと考えられています。

  • 理論的には、ウィンターセイボリーがリチウムの排泄を減少させ、血中リチウム濃度を上昇させる可能性があります。

  • そのため、リチウムの投与量を調整する必要がある場合があります。


サプリメントとの相互作用

現在のところ、ウィンターセイボリーと相互作用するサプリメントは報告されていません。


健康状態との相互作用

現在のところ、ウィンターセイボリーと特定の健康状態との相互作用は報告されていません。


検査との相互作用

現在のところ、ウィンターセイボリーが臨床検査結果に影響を与えるという報告はありません。


過剰摂取

ウィンターセイボリーの過剰摂取に関する信頼できる情報はありません。


商業製品

ウィンターセイボリーを含む市販製品は複数存在します。詳細については、各製品の情報を参照してください。


薬物動態(体内での動き)

ウィンターセイボリーの薬物動態に関する信頼できる情報は不十分です。


作用機序(メカニズム)

一般的な成分

  • 適用部位:葉と茎

  • 成分:フラボノイド、ウルソール酸、エラグ酸、オレアノール酸、イソスクテラレイン、ルテオリンやケルセチンの配糖体、揮発性油

  • 揮発性油の主な成分:カルバクロール、p-シメン、ボルネオール、γ-テルピネン、チモール、リナロール、ロスマリン酸、カリオフィレン、1,8-シネオール

抗不安作用

  • 動物実験では、乾燥したウィンターセイボリーの葉の抽出物を14日間経口投与すると、急性の不安が軽減されることが示されています。

  • ロスマリン酸とカルバクロールも単独で同様の効果を示します。

抗炎症作用

  • ウィンターセイボリーのアルコール抽出物は、シクロオキシゲナーゼ1および2、5-リポキシゲナーゼ、ミエロペルオキシダーゼを阻害し、抗炎症作用を持ちます。

抗菌作用

  • ウィンターセイボリーの精油は、多くの細菌および真菌に対して強い抗菌活性を示します。

抗酸化作用

  • ウィンターセイボリーの精油およびアルコール抽出物は、脂質の酸化を防ぎ、抗酸化活性を高めることが示されています。

利尿作用

  • ウィンターセイボリーの成分であるカルバクロールには利尿作用があると考えられています。

血管拡張作用

  • ウィンターセイボリーに含まれるフラボノイド、エリオジクチオールには血管拡張作用がある可能性があります。


分類

  • 利尿作用を持つハーブ


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