オシダ (Male Fern)

投稿者 :リンクプロ on

学名
Dryopteris filix-mas

科名
イノモトソウ科 (Dryopteridaceae)


概要

オシダは常緑植物で、ナイジェリアの一部を含む地域で生育します。伝統的なナイジェリアの治療者は、その葉をさまざまな目的、特に抗がん作用を持つものとして使用してきました。しかし、オシダは経口摂取すると非常に毒性が高いため、使用には注意が必要です。


安全性

  • おそらく安全でない:
    • 経口使用: オシダは非常に強い毒性を持つ可能性があり、内部使用には適していません。カナダでは「外用のみ」とラベルに明記することが義務付けられています。
    • 外用使用: 安全性に関する信頼できる情報が不足しています。
  • 妊娠・授乳中:
    • おそらく安全でない: 経口使用は禁忌です。外用使用に関する信頼できる情報は不足しているため、使用を避けるべきです。

副作用

  • 一般的な副作用:
    • 経口: 下痢、呼吸困難、頭痛、悪心、視神経炎、震え、めまいなど。
  • 深刻な副作用(稀):
    • 経口: 心肺機能不全、昏睡、筋力低下、けいれん、一時的または永続的な失明。重篤な中毒では死亡例も報告されています。

効果

十分な信頼性のある証拠がない:

  • 痔核: 外用として使用することへの関心がありますが、効果を示す信頼できる情報が不足しています。
  • 腸内寄生虫感染症: 経口使用に関心がありますが、効果を示す信頼できる情報が不足しています。
  • リウマチ性関節炎 (RA): 外用として使用することへの関心がありますが、信頼できる情報が不足しています。
  • 創傷治癒: 外用として使用することへの関心がありますが、信頼できる情報が不足しています。

投与量と管理

  • 成人(経口使用):
    研究は限定的で、典型的な投与量に関する情報はありません。
    • 注意: 脂肪、油、アルコールと一緒に摂取すると、オシダの吸収が増加し、毒性が高まる可能性があります。
  • 外用: 研究は限定的で、典型的な投与量に関する情報はありません。

薬理作用

  • 主な有効部位: 地上部、葉、根茎。
  • 含有成分: 揮発性油、タンニン、フィルマロン、およびフィリシン(フィリシン、アルバスピジン、デサスピジンなど)と呼ばれる化学物質群。フィリシン類はフロログルシノール誘導体であり、アルカリ性環境で不活性化される可能性があります。

駆虫効果:

フィルマロンやフィリシン類は駆虫効果を持ち、特に条虫の治療に使用されてきました。

抗炎症作用:

ラットを用いた動物研究では、オシダ葉抽出物が化学誘導性の浮腫や関節炎を抑制する効果が示されています。別の研究では、マウスにおける局所投与で浮腫の軽減効果が確認されています。


相互作用

  • サプリメント:
    • ヒマシ油: ヒマシ油と一緒にオシダを摂取すると、吸収が増加し、毒性が高まる可能性があります。

過剰摂取と治療

  • 症状: 心肺機能不全、昏睡、筋力低下、けいれん、一時的または永続的な失明が含まれます。重症例では死亡に至ることがあります。
  • 治療: 生理食塩水系下剤の投与と、鎮静作用を持つ液体の摂取が推奨されます。けいれんが発生した場合はベンゾジアゼピン系薬剤で治療されます。

オシダは伝統的な治療に使用されてきましたが、その高い毒性のため、特に経口使用には非常に注意が必要です。信頼できる証拠に基づいた使用が推奨されます。


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