ホワイトオーク(White Oak)
投稿者 :リンクプロ on
学名
Quercus alba
科名
ブナ科 (Fagaceae)
概要
ホワイトオークは主に北アメリカに分布する樹木である(86394)。その樹皮は医薬品として使用される。
歴史と利用用途
経口使用
ホワイトオークの樹皮は、下痢、風邪、発熱、咳、気管支炎の治療、食欲促進、消化改善、関節炎に使用される。
外用使用
ホワイトオークの樹皮は、炎症性皮膚疾患、口腔・咽喉・生殖器・肛門の軽度の炎症、しもやけに使用される。
安全性
おそらく安全(POSSIBLY SAFE)
-
経口摂取:下痢の治療目的で3〜4日間使用する場合(2,12,7)。
-
外用使用:健康な皮膚に2〜3週間使用する場合(2)。
おそらく安全ではない(LIKELY UNSAFE)
-
広範囲の損傷した皮膚に長期間(2〜3週間以上)使用する場合(2)。
妊娠・授乳中の使用
信頼できる十分な情報がないため、使用を避ける。
副作用
一般的な副作用
-
経口または健康な皮膚への外用では、短期間の使用において良好に耐えられると考えられる。
-
一部の人にはホワイトオークの花粉がアレルギー反応を引き起こす可能性がある(86395)。
有効性
ホワイトオークの樹皮の有効性に関する信頼できる十分な情報はない。
用法・用量
成人の使用方法
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通常の推奨用量は確立されていない。
標準化と製剤
ホワイトオークの標準化に関する信頼できる十分な情報はない。
薬物との相互作用
鉄(IRON)
-
ホワイトオークの樹皮に含まれるタンニンが鉄塩の沈殿を引き起こす可能性がある(19)。
タンニン含有ハーブ
-
ホワイトオークの樹皮のようにタンニンを多く含むハーブは、アルカロイドや他の成分の沈殿を引き起こす可能性がある(19)。
疾患との相互作用
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心疾患(CARDIAC CONDITIONS)
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湿疹(ECZEMA)
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高血圧症(HYPERTONIA)
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感染症(INFECTION)
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腎機能障害(KIDNEY DYSFUNCTION)
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肝機能障害(LIVER DYSFUNCTION)
臨床検査との相互作用
特に知られているものはない。
過剰摂取
ホワイトオークの毒性に関する信頼できる情報は不足している。
作用機序
主な成分
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エラジタンニン(ロブリン、カスタラギン、ベスカラギン、グランディニン)
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オークラクトン(β-メチル-γ-オクタラクトン)
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アメリカ産ホワイトオークは、ヨーロッパ産のオークに比べてエラジタンニンの含有量が低く、オークラクトンの含有量が高い(86394,93293,93411,93412)。
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主な作用
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抗酸化作用:ホワイトオークは抗酸化活性を持つことが実験室試験で示されている(48402)。この抗酸化作用が、ホワイトオークのさまざまな生理的効果の一部を担っている可能性がある。
まとめ
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ホワイトオークは北アメリカ原産の樹木で、主に樹皮が医薬品として使用される。
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下痢、風邪、関節炎などに使用されるが、有効性に関する十分な証拠はない。
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短期間(3〜4日)の経口使用、または健康な皮膚への短期間(2〜3週間)の外用はおそらく安全。
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妊娠中・授乳中の使用は避けるべき。
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タンニン含有量が高く、鉄や他の成分との相互作用がある可能性がある。
References
See Monograph References
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