霊芝(Reishi Mushroom)

投稿者 :リンクプロ on

学名
Ganoderma lucidum


Ganodermataceae(マンネンタケ科)


その他の一般名


概要

霊芝はキノコの一種で、堅く木質で苦味のある肉質を持つとされています。2000年以上にわたりアジアの伝統医学で使用されてきました。


安全性

おそらく安全

  • 霊芝エキス: 1年間まで経口で適切に使用した場合。
  • 粉末霊芝: 16週間まで経口で適切に使用した場合。

妊娠および授乳中:
信頼できる十分な情報がないため、使用を避けるべきです。


副作用

一般的な副作用:
霊芝は通常、経口摂取で良好に耐容されます。

主な副作用:
めまい、口の渇き、かゆみ、吐き気、発疹、胃の不調。


有効性

おそらく無効:

  • 脂質異常症: 初期の臨床研究では、霊芝は脂質異常症または2型糖尿病患者の脂質レベルを改善しないことが示されています。

評価に十分な証拠が不足している用途:

  1. 老化: 霊芝を老化対策に使用することへの関心はあるが、臨床効果に関する十分な情報はありません。
  2. 高山病: 高山病に対する効果は不明。
  3. アルツハイマー病: 小規模な臨床試験で効果が見られなかった。
  4. 喘息: 効果に関する十分な情報がありません。
  5. 良性前立腺肥大症 (BPH): 初期研究では、霊芝エキスが下部尿路症状を軽減する可能性が示唆されています。
  6. がん: 化学療法と併用した場合の有益性は不明です。
  7. 慢性腎疾患 (CKD): 効果に関する十分な情報がありません。
  8. 糖尿病: 霊芝の糖尿病に対する効果は研究によって矛盾しています。
  9. 高血圧: 一部の研究では、高血圧に対して有益な可能性があると示されています。

これらの用途に関してさらなる証拠が必要です。


投与方法と使用量

成人:
霊芝は通常、1日1400~5400mg(分割摂取)で使用されます。エキスの場合は、より低用量(例: 1日6mg)で使用されることもあります。


標準化と製剤化

霊芝サプリメントは標準化されておらず、成分表示が一貫していません。試験された製品のうち、26%のみが表示通りの霊芝を含み、68%では多糖類フィラーが含まれていました。

霊芝エキスは通常、熱水またはエタノールで抽出され、その後、濾過してスプレー乾燥または冷凍乾燥されます。


薬物との相互作用

  1. 抗凝固剤/抗血小板薬: 高用量の霊芝は出血リスクを高める可能性があります。
  2. 糖尿病治療薬: 霊芝は血糖降下作用を持つ可能性があり、糖尿病治療薬と併用すると低血糖リスクが増加する可能性があります。
  3. 降圧薬: 降圧作用を持つ可能性があり、併用時に低血圧のリスクが増加する可能性があります。

サプリメントとの相互作用

  • 抗凝固作用を持つハーブやサプリメントとの併用で出血リスクが増加する可能性があります。
  • 血糖降下作用を持つハーブやサプリメントとの併用で低血糖リスクが増加する可能性があります。
  • 降圧作用を持つハーブやサプリメントとの併用で低血圧リスクが増加する可能性があります。

作用機序

一般:
霊芝の適用部位は子実体および菌糸体で、主な有効成分は多糖類(β-グルカンなど)およびトリテルペン類(ガノデリン酸など)です。

  • 抗がん作用: 多糖類は免疫機能を刺激し、腫瘍細胞の増殖を抑制する可能性があります。
  • 抗酸化作用: ポリフェノールや多糖類が強い抗酸化活性を示します。
  • 降圧作用: アンジオテンシン変換酵素(ACE)の阻害により血圧を低下させる可能性があります。
  • 免疫調節作用: 多糖類がサイトカインの産生を刺激し、免疫系に影響を与えると考えられています。

分類
5α-還元酵素阻害剤、抗血小板剤、免疫調節剤、免疫刺激剤、キノコ類


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