側弯症とシュロス法

Posted by リンクプロ on

弯症(scoliosis)は、背骨が側方に曲がる疾患であり、通常はX線画像での診断が必要です。この状態は、軽度のものから重度のものまでさまざまであり、原因によっては、先天性、神経筋性、特発性などに分類されます。最も一般的な形態は特発性側弯症で、主に思春期の急速な成長期に発見されます。側弯症の症状には、肩や腰の高さの不均等、背中の突出、衣服のフィット感の不均等が含まれますが、すべてのケースで明らかな症状が現れるわけではありません。治療方法は症状の重さによって異なりますが、日本の整形外科では一般に、軽度の場合は経過観察が、中度から重度の場合は装具療法や手術が推奨されます。

シュロス法(Schroth method)は、特発性側弯症の非手術的治療法の一つで、ドイツのカタリナ・シュロスによって開発されました。この治療法は、特定の体操と呼吸法を組み合わせることで、側弯症の進行を遅らせる、または改善することを目的としています。シュロス法は、患者の姿勢を正しく理解し、背骨の曲がり角度を減少させるための体の再教育に重点を置いています。この方法では、患者は特定の姿勢を維持するための筋肉を強化し、柔軟性を高め、呼吸を改善するエクササイズを行います。

シュロス法のエクササイズは、専門の物理療法士やトレーナーの指導の下で行われ、個々の患者の側弯症の程度や特性に応じてカスタマイズされます。治療プログラムは、一般的には週に数回のセッションを数ヶ月から数年間継続する必要があります。成功の鍵は、患者の積極的な参加と継続的なエクササイズの実施にあります。

側弯症とシュロス法に関する研究は進行中であり、多くのケースで有効性が報告されていますが、すべての患者にとって最適な治療法であるとは限りません。側弯症の治療を検討している場合は、専門の医療提供者と相談し、個々の状態に最適な治療計画を立てることが重要です。シュロス法は、側弯症の管理における多様なアプローチの一つであり、多くの患者にとって希望を与える選択肢となっています。日本の医学界では装具と手術以外の方法はすべて無効とされていますが、国によってはシュロス法などの非手術的方法の有効性が認められているところもあります。アメリカで最高水準の大学医学部であるジョンズホプキンス大学

でも、シュロス法が実践されています。

側弯症とシュロス法概説

側弯症について

シュロス法とは

シュロス法治療プログラム

ジョンズホプキンス大学の説明

 


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